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学びの集積

0046冊:100年予測(ジョージ・フリードマン著、櫻井祐子訳、早川文庫)

地政学の観点から国際関係の将来を見通す、ストラテジストとして世界的に著名なジョージ・フリードマンによる一般向けの著作。出版は2014年と、この手の本としてはかなり時間が経ってしまっているが、まだまだ価値を失わないのは流石は「影のCIA」である。 1…

0045冊:スミス・マルクス・ケインズ よみがえる危機の処方箋(ウイルケ・ヘルマン著、鈴木直訳、みすず書房)

タイトル通り、経済学の三大巨人にフォーカスを当てた本。経済学が、現実の経済から離れて過度な理論追求を進める風潮にあると強く批判した上で、各時代の経済的な課題に対し最適解を出そうとたスミス・マルクス・ケインズを振り返ることの重要性を著者は指…

マネジメントへの報告は何故上手くいかないのか?

会社で働くようになってから数年経つと、僕は段々と「組織において高い階層にいる人(=マネジメント)」へと報告する機会が増えてきた。が、全然上手くいかない。相手の聞いてきていることが、なんだかこっちの報告したいこととズレているような気がするし…

0044冊:直感力(羽生善治著、PHP新書)

将棋のトップ棋士である羽生善治さんが、これまでの棋士人生で磨き上げてきた直感力について書いた本。 羽生さんの書かれた本では、「決断力」や「大局観」も有名で版を重ねており、こちらも名著には違いないが、僕はこの「直感力」が最も面白いと思う。何故…

カイ・グリーンに学ぶ究極の目的思考

僕は健康維持+αくらいのレベルで筋トレをしており、トレーニング方法を学ぶためにたまにYoutubeでトレーニングの解説動画を見る。 そんな中で以前、以下の動画に出会った。カイ・グリーン(Kai Green)というアメリカのボディビルダーが自身のトレーニング…

0043冊:詩学(アリストテレス著、三浦洋訳、光文社古典新訳文庫)

優れたストーリー創作の本質を描くアリストテレスの名著。「詩学」という名前から現代の僕らは「詩 (poetry)」のことを取り上げている本だと考えてしまうが、古代ギリシアでは創作全般を「ポイエーシス」と呼んでおり、本書は本来創作全般を扱うことを企図し…

リスキリングで重要なこと

「リスキリング」という言葉の注目度がどんどん上がっている。政府も5年間で1兆円をリスキリングに投じるそうだ。 2023年度予算案では岸田政権の看板政策「人への投資」を強化し、賃上げへの好循環をつくり出すことを目指す。5年間で1兆円を投じる計画…

データ分析でデータの海に埋もれないために気を付けていること

経営戦略立案や経営企画の業務に取り組んでいると、膨大なデータを扱い、整理した上で示唆を出すことを求められる場面がよくある。 その際に絶対に忘れないようにしていることは、「データをいじくり回す前に仮説を立てること」だ。これが唯一の鉄則で、この…

0042冊:生涯投資家(村上世彰著、文春文庫)

「村上ファンド」の名で一世を風靡した村上世彰氏が自ら筆を執り、自身の投資哲学やこれまでの活動を記した本。 著者の村上世彰氏というと、2000年代前半あたりは特にメディアに取り上げられることが多く、(僕は当時何も知らないガキんちょではあったが)物…

お知らせ(2023年1月4日)

読書好きなので、これまでは書評・読書録を主に投稿してきましたが、2023年から試験的に本系以外の学びについても幅広く投稿していく予定です。 加えて、今年はもう少し頻度高く更新していき、学びを積み重ねていきたいと考えているので、はてなブログProへ…