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学びの集積

0048冊:教養のためのブックガイド(小林康夫/山本恭編、東京大学出版会)

東京大学教養学部が新入生に向けて編纂したブックガイド。 東京大学で教鞭をとる教授陣が各パートで新入生に読むべき本を紹介していくというコテコテのブックガイドであり、かなりハードルが高そうに見える。事実、有名どころから本格派まで、あらゆるジャン…

「武器を身に付ける」こと以上に、「武器の使い方を磨く」ことが重要だ(後編)

前編はこちら↓

0047冊:活字中毒養成ギプス―ジャンル別文庫本ベスト500 (ぼくらはカルチャー探偵団編集、角川文庫)

1988年に発売された絶版本。活字中毒養成ギブスというインパクト抜群なタイトルに惹かれて古本で入手。 副題にある通り、ジャンル別に識者がお勧め本を紹介するという、いわゆるブックガイド的な内容。レベルの違う本読みが、僕など聞いたこともないような本…

マーケットから直接雇用される状態を目指そう

マーケットに直接雇用される人になると、選択肢が広がり、とても自由になる。これは僕がこれまでの経験から強く実感していることだ。起業や独立を考えておらず、当面は組織に所属する予定の人でも、マーケットから直接雇用されることをとりあえず目指してお…

0046冊:100年予測(ジョージ・フリードマン著、櫻井祐子訳、早川文庫)

地政学の観点から国際関係の将来を見通す、ストラテジストとして世界的に著名なジョージ・フリードマンによる一般向けの著作。出版は2014年と、この手の本としてはかなり時間が経ってしまっているが、まだまだ価値を失わないのは流石は「影のCIA」である。 1…

0045冊:スミス・マルクス・ケインズ よみがえる危機の処方箋(ウイルケ・ヘルマン著、鈴木直訳、みすず書房)

タイトル通り、経済学の三大巨人にフォーカスを当てた本。経済学が、現実の経済から離れて過度な理論追求を進める風潮にあると強く批判した上で、各時代の経済的な課題に対し最適解を出そうとたスミス・マルクス・ケインズを振り返ることの重要性を著者は指…

マネジメントへの報告は何故上手くいかないのか?

会社で働くようになってから数年経つと、僕は段々と「組織において高い階層にいる人(=マネジメント)」へと報告する機会が増えてきた。が、全然上手くいかない。相手の聞いてきていることが、なんだかこっちの報告したいこととズレているような気がするし…

0044冊:直感力(羽生善治著、PHP新書)

将棋のトップ棋士である羽生善治さんが、これまでの棋士人生で磨き上げてきた直感力について書いた本。 羽生さんの書かれた本では、「決断力」や「大局観」も有名で版を重ねており、こちらも名著には違いないが、僕はこの「直感力」が最も面白いと思う。何故…

カイ・グリーンに学ぶ究極の目的思考

僕は健康維持+αくらいのレベルで筋トレをしており、トレーニング方法を学ぶためにたまにYoutubeでトレーニングの解説動画を見る。 そんな中で以前、以下の動画に出会った。カイ・グリーン(Kai Green)というアメリカのボディビルダーが自身のトレーニング…

0043冊:詩学(アリストテレス著、三浦洋訳、光文社古典新訳文庫)

優れたストーリー創作の本質を描くアリストテレスの名著。「詩学」という名前から現代の僕らは「詩 (poetry)」のことを取り上げている本だと考えてしまうが、古代ギリシアでは創作全般を「ポイエーシス」と呼んでおり、本書は本来創作全般を扱うことを企図し…